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執筆者の写真PasSport

理想と現実〜アメリカの大学に行けばITFの試合に本当に回れるのか〜

今回は「理想と現実」のお話です。


特に、アメリカの大学にテニス留学する方がよく耳にする話で、実際には、、といった話です。


アメリカの大学にテニス留学すると、よくテニスに関わるラケット、ウェア、シューズ、バッグ、その他遠征費用など、全て大学が負担をしてくれるという美味しい話を耳にすると思います。


もちろんこの話は嘘ではありません。しかし大学によっては予算もあり、ラケットも年間の本数が決まっている場合もあります。

ただ、それでも相当数の部分は自己負担はありません。


なので、この中で特に留意して欲しいのが、ITFなどの試合を回る際の件です。


アメリカの大学に行けばITFの試合に出場する際、コーチも帯同してくれ費用も全て負担をしてくれるという話があります。ただ、それにはある条件が必要になると言っても良いでしょう。


まずは期間ですが、基本的には9月から12月の秋のシーズン中ということになります。

1月から5月の間は、リーグ戦が毎週のように行われるため、余程のことがない限り、ITFの大会を回るのは難しい期間です。しかし、ITFではなくても、レベルの高い試合を毎週緊張感の中で戦うので、実力アップには問題ありません。

そんな理由で、大学卒業後にあっという間に世界ランキング200位台くらいになってしまう選手は出ますね。。


6月から8月までの夏休み期間は、全て自己負担となります。コーチの帯同も原則ありません。

テネシー大学の三井選手は、昨年はチームメートと車で試合を移動し、費用を抑えてたくさんの試合に出場していました。まあ、そんな事が出来るのもアメリカの良さですね。


そしてその前に何より大切なのが、ATP、WTAのポイントを持っているということがほぼ大前提になります。

9月から12月の間、大学によっては7大会くらいのITFにコーチ、遠征費用付きで試合出場が可能です。しかし、それにはポイントを取得し、試合に必ず出れる場合がほとんどで、さすがに、0ポイントで、補欠で出れるかどうかわからない選手に費用を負担して回らしてくれることは基本的にはありません


大学の中には、自校でFuturesやChallengernなどを開催してる所もありますので、そのような大学に留学すれば、WCを取得して参加可能な場合もあります。


なので、基本的には国内トップ選手で将来プロを目指す選手であれば、そのような大学を目指すのも得策かと思います。


ということで、私からのお勧めとしましては、高3の試合を最後に、出来るのであれば大学を早く決め、翌年の9月までの間に出来るだけ一般のITFの大会に出場してポイントを取得することです。そうすれば、大学入学後に理想通りの生活が出来てくると思います。


もちろん、それにはやはり高3の12月までには、TOEFLなどのスコアをクリアし、大学とサインをかわしてしまうということが大切です。それには英語を早めに準備し始める。これに限ります。


最悪なのは、せっかくテニスが強くても、高3の夏以降勉強を始め、大学がギリギリまで決まらず、それまでテニスの練習も試合も疎かになってしまい、9月の時点でテニスに乗り遅れてしまう。そのため、結果が出ずに、コーチからも期待外れと思われてしまうことです。


それを避けるためにも、みなさん準備はお早めに


(余談)そういう意味では、UCバークレーに行った菊地裕太選手は、本当にすごかった!彼のテニスと勉強に対する集中力はスバ抜けています。現在UC バークレーのシングルス#1にまで上り詰めて活躍中の菊地選手、先週永遠のライバル校のスタンフォード大学との対抗戦で、3−3で最後の試合で勝利を決めましたね。









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