前職でお世話をしたIowa State Universityをこの春卒業の毛塚智瑛選手が、南部のハーバードと言われるアメリカの名門ライス大学に大学院生として編入することが決定しました。
ライス大学はテキサス州ヒューストンにある名門私立総合大学で、US News紙 2023年全国大学番付15位にランクされています。
入学当初の苦難からここまで苦労を重ねて大成功を収めた毛塚選手からコメントをいただきましたので、以下ご紹介いたします。
今週末、今在学中であるIowa Stateを卒業予定で、今夏からテキサスのヒューストンにあるRice Universityの大学院に編入予定の、毛塚智瑛と申します!
4年前の自分は、アメリカの大学に本当に行けるのか、入れたとしても授業についていけるのか、人間関係など上手くやっていけるのか、自分のテニスは通じるのか、本当に4年間で卒業できるのか、もし入ってダメでも転校など出来るのか、専攻はどうしようか、など、わからないことばかりで、何もかもが心配で仕方ありませんでした。
4年前の自分からすると、本当に4年間で卒業出来たという事実が信じられません。そして、covid yearがカウントされずもう一年プレーできる資格が与えられたこともあり、アカデミックが強い学校の大学院に編入出来るとは、夢にも思っていませんでした。まだまだ精進し続ける必要はありますが、4年前の英語も話せず、なにも誇れることがなかった時期を考えると、本当に嬉しく思います。
Iowa Stateでの最初の2年間は数人のチームメイトやコーチと意見などが合わなかったり、お互い分かり合えなかったり、授業でもわからないことが多かったり、英語でのコミュニケーションがなかなか上手くいかなかったりなど、本当に上手くいかないことばかりで、ここに居たくない、と思う日々でした。
特に2年生の秋学期は、コロナの影響で一番仲の良かったチームメイト兼ルームメイトがアメリカに来ることができず、その学期にいたチームメイトたちと分かり合えなかったりして、転校を考えたこともありました。ですが今は、チームメイト全員、コーチ全員との仲も良好で、授業でも友達ができたりし、毎日楽しく、ここにまだ残っていたいとまで思うようになりました。
私が一番頑張ってきたと思うのは、周りの人や、家族、今まで助けてくれた全ての人への感謝を忘れず、他の人への尊敬心を忘れないこと、周りの人のことをよく考え、自分にある程度厳しく人に優しくあること、ありのままの自分でいること、今の現状に満足せず毎日精進すること、置かれた状況で精一杯頑張ることです。
最後の2年間は、最初は分かり合えなかったコーチやチームメイトも自分のことを理解してくれ、徐々に関係が良くなり、今では本当に第二の家族なような存在になりました。4年前に、他の方から"このチームは家族のようだ"と聞いた時は正直信じることができずにいましたが、今では本当にコーチ、チームメイト含め、第二の家族のような存在だと思っています。
色んな人それぞれの意見があると思いますが、私の意見としては、周りの人、全てのことに感謝の気持ちを忘れず、人へのリスペクトを忘れず、自分が正しいと思う言動をし、今やらなければいけないことを毎日一生懸命こなし、ありのままの自分でいることが成功の鍵だったと思います。
チームとしても、入学時はランキングもD1のほぼ最下位であったIowa Stateが4年間で全米最高4位まで行ったことは、本当に嬉しく、一生忘れることの出来ない心の財産です。
最初は英語が出来ずアカデミックランキングの高い学校には入れず、英語のテストが低くてもなんとか入れてもらった学校に入学させていただきましたが、Iowa Stateに入ったことは正解だったと思っています。アカデミックランキングやテニスのランキングがたとえ低かったとしても、周りの人に恵まれ、置かれた状況でテニスと勉強両方においてやるべきことをこなし続けた結果、アカデミックランキングが高い学校から声がかかり編入出来るようになったことは、大きな人生のレッスンだったと思います。これからも精進し続けます。
周りの人や家族、助けてくださった全ての人のお陰で、Iowa Stateから何も悔い無く卒業が出来、アカデミックが強い学校に編入出来たことは、一生の財産です。まだ新しい学校での新しい旅は始まっていませんが、これからも周りの人への感謝を忘れず、毎日精進していきたいと思います!一緒に頑張りましょう!
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